ムーンショット目標7
「2040年までに、主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現 」

プロジェクトマネージャー

阿部 高明

医工学研究科／医学系研究科・教授

内科研修ののち、京都大学で代謝型グルタミン酸受容体を単離し 学位を取得した。その後日本学術振興会特別研究員PDを経て1995年からヒューマンフロンティア財団長期研究員としてハーバード大学に留学した。2001年から東北大学で腎臓高血圧の臨床をしながらJSTさきがけ研究員（兼任）として尿毒素とそのトランスポーターの解明を行い糖尿病性腎症の原因物質とその治療法を開発した。さらにAMEDの支援により新規ミトコンドリア治療薬MA-5の解明や下剤を用いいた医師主導治験を行う事で、臨床につながる新たな診断、治療法の開発を積極的に行っている。 　

プロジェクトの概要

ミトコンドリアと腸内細菌が協奏して宿主をコントロールする「ミトコンドリア・腸内細菌連関」を網羅的・統合的に解析することでその制御メカニズムを明らかにし、非侵襲的な診断法と新たな治療薬を開発します。それにより2040年にはミトコンドリア機能低下を早期に検知し介入・治療することで健康長寿を達成する社会を目指します。

本研究によりミトコンドリアと腸内細菌連携が解明され健康長寿のミッシングリングを見つけます。またミトコンドリア機能低下が家庭や地域で容易に検出できるようになり、それに対する効果的な治療薬、リハビリ、食品が開発され、難聴、フレイル、うつ病、癌にならない健康長寿社会が達成が期待されます。

プロジェクト　ホームページ

阿部プロジェクトのホームページ

（関連サイト）AMEDムーンショット型研究開発事業

研究成果等

〇【プレスリリース（2023.08.04）】超硫黄分子によるウイルスと慢性肺疾患の制御法を開発 ミラクル分子・超硫黄による病気のコントロールで未来型呼気医療を展開へ

〇【プレスリリース（2023.08.02）】ミトコンドリア病治療候補薬 MA-5によりモデル生物の神経・筋老化を抑制 ―活動性低下を改善し健康寿命延伸への寄与を目指す―

〇【プレスリリース（2022.11.14）】皮膚細菌叢への抵抗力の低下が自己免疫疾患発症と関連することを発見 〜自己免疫疾患発症予防・治療法開発への期待〜
〇【プレスリリース（2022.9.14）】新規ミトコンドリア病治療薬候補MA-5の神経筋疾患への展開　筋ジストロフィーおよびパーキンソン病の線虫疾患モデルで病態改善効果
〇【プレスリリース（2022.8.4）】ビタミンKの新たな作用とその還元酵素を発見 50年来の謎を解明

このプロジェクトに関するお問い合わせ

mitomoonshot※med.tohoku.ac.jp

(※を＠に変えてください)