【プレスリリース】老化・慢性疾患・若返りに共通する「死亡リスクを推定する指標」を開発 ―RNA-seqデータから加齢を測定―
阿部プロジェクトに関連する研究成果がプレスリリースされました。
【本学研究者情報】
〇大学院医学系研究科/大学院医工学研究科
教授 阿部高明(PM)
【発表のポイント】
- 寿命介入マウスのRNA-Seqデータとげっ歯類、サル、ヒトを含む11,000以上の公開RNA-seqデータ(注1)(注2)を統合し、老化・寿命・死亡リスクを推定する新指標「トランスクリプトーム時計(tAge)(加齢時計)」(注3)を開発しました。
- 共発現モジュール解析(注4)により、炎症・免疫応答、ミトコンドリア機能、脂質代謝などが加齢に共通する主要機序であることを明らかにしました。
- 血中のCDKN1A、GPNMB、LGALS3蛋白が死亡リスクや疾患リスクと関連し、加齢関連疾患のリスク評価に役立つ可能性が示されました。
【用語解説】
注1. 公開トランスクリプトームデータ:
過去の研究で取得され公共データベースに登録・公開されているRNA-seqなどの遺伝子発現データ。複数の動物種、組織、年齢条件のデータを統合することで老化に共通する遺伝子発現変化を解析できる。
注2. RNA-seq解析:
細胞や組織中で発現しているRNAを次世代シーケンサーで網羅的に測定し、どの遺伝子がどの程度働いているかを調べる解析手法。老化や疾患、治療介入に伴う遺伝子発現の変化を定量的に評価できる。
注3. トランスクリプトーム時計(tAge):RNA-seqなどで測定した遺伝子発現パターンから、暦年齢、生物学的年齢、寿命調整年齢、死亡リスクなどを推定する数理モデル。
注4. 共発現モジュール:多数の遺伝子のうち発現量が同じ方向に変動しやすい遺伝子群をまとめたもの。機能的に関連する遺伝子が同じモジュールに含まれることが多く、複雑な遺伝子発現変化を解釈しやすくする。
詳細は以下リンクをご参照ください。
プレスリリース詳細
阿部プロジェクト(ミトコンドリア先制医療)
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