【プレスリリース】発熱時の暑熱欲求行動の神経メカニズムを解明 ~情動回路を介する「悪寒」の仕組み~
片桐プロジェクトに関連する研究成果がプレスリリースされました。
【発表のポイント】
- 感染症によって起こる発熱時に見られる「暖かさを求める行動(暑熱欲求行動)」が、脳内の特定の神経回路によって引き起こされることを、ラットを用いた実験で明らかにしました。
- 発熱物質であるプロスタグランジンE2(PGE2)が、脳の外側腕傍核(がいそくわんぼうかく)のEP3受容体を発現する神経細胞に作用すると、暑熱欲求行動が惹起(じゃっき)され、体温の上昇を促進することを発見しました。
- この作用は、褐色脂肪組織の熱産生などの自律神経性の発熱反応を起こさず、「行動」に特化した体温調節機構であることが分かりました。
- 外側腕傍核のEP3受容体発現神経細胞は、情動中枢である扁桃体中心核(へんとうたいちゅうしんかく)へ寒さや冷たさの感覚情報を伝達することが明らかになり、PGE2はその伝達を増強することで「悪寒(不快感を伴う強い寒冷感覚)」を引き起こすものと考えられます。
- 本成果は、情動を伴う感染症状の神経基盤の一端を明らかにしたものであり、生体防御を担う臓器間ネットワークの統合的制御メカニズムの理解につながるものです。
詳細は以下リンクをご参照ください。
プレスリリース詳細
片桐プロジェクト(恒常性の理解と制御による糖尿病および併発疾患の克服)
blur_on2026.02.10
