【プレスリリース】慢性便秘治療薬ルビプロストンの腎保護作用を世界で初めて臨床試験で確認-腸内細菌叢の改善でミトコンドリア機能が向上-

阿部プロジェクトに関連する研究成果がプレスリリースされました。

 

【本学研究者情報】

〇大学院医学系研究科 病態液性制御学分野
大学院医工学研究科分子病態医工学分野
教授 阿部高明(PM)

〇東北大学病院 腎臓・高血圧内科
医師 渡邉駿

 

【発表のポイント】

 

【用語解説】

注1.ルビプロストン: 小腸のクロライドチャネルを活性化させて腸管内への水分泌を促し、便を柔らかくすることで排便を促進する慢性便秘症治療薬。

注2. 慢性腎臓病(CKD): 腎臓の働きが健康な人の60%未満に低下するか、あるいはタンパク尿など腎臓の異常が3カ月以上続く状態。進行すると透析や腎移植が必要になります。

注3. 網羅的解析(マルチオミクス解析):遺伝子やタンパク質、代謝物など、体の中の様々な物質を一度に大量に測定し、生命現象を全体像として捉える研究アプローチ。

注4. 腸内細菌叢:私たちの腸内に生息する、多種多様な細菌の集まり。『腸内フローラ』とも呼ばれます。

注5. ミトコンドリア: 細胞内に存在する小器官で、酸素を使って生命活動に必要なエネルギーの大部分を作り出すため、「細胞のエネルギー工場」と呼ばれています。

注6. スペルミジン: 体内のほぼすべての細胞に存在するポリアミンの一種。細胞の成長や機能維持に必須で、近年、ミトコンドリア機能の改善や抗炎症作用、長寿への関与などが報告され注目されています。

 

詳細は以下リンクをご参照ください。
プレスリリース詳細

 

阿部プロジェクト(ミトコンドリア先制医療)

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