福島教授が共著者となっている論文がBioresource Technologyに掲載されました

【題目】Enhanced biomethanation in anaerobic membrane bioreactor: decarbonization efficiency, carbon mass flow, and microbial dynamics

【著者】Juntong Ha, Yu Qin, Qingkang Zeng, Jialing Ni, Yasuhiro Fukushima, Yu-You Li

【要約】

二酸化炭素(CO₂)のメタネーションは、炭素利用技術の高度化において重要なプロセスです。

本研究では、水素(H₂)とCO₂からバイオメタン(CH₄)を生成する新しい手法として、中温条件下における嫌気性膜バイオリアクターを用いたバイオメタネーションに取り組みました。本システムの性能評価は、炭素負荷率を変化させながら行い、脱炭素効率、炭素の質量収支、微生物動態に注目して検討しました。

その結果、安定した運転と高い復元性が確認され、炭素流入量が1.0 g-C/L/d(一日あたりに1 Lの反応液を処理したときの炭素量)の場合、84%を超える脱炭素効率および1.1 L/L/d(一日あたりに1 Lの反応液を処理したときの生成量)のCH₄生成速度を達成いたしました。炭素の質量収支の結果からは、流入炭素のうち43.8~82.4%がCH₄に変換されていることが示されました。
微生物群集の解析では、多様な微生物群からMethanobacterium属が優占する群集への遷移が確認され、同属の相対存在比は4.2%から47.8%へと増加いたしました。さらに、遺伝子発現解析の結果、(CH₄)生成に関与する主要遺伝子(fwd, mtr, mcrA)の発現が上昇していることが明らかとなりました。

本研究の成果は、拡張可能なex-situ型バイオメタネーションシステムの開発における有用な知見を提供するものです。