八木原さんの論文がInternational Journal of Greenhouse Gas Controlに掲載されました

【論文情報】

題目: Assessing economic trade-off for advances in amine-based post-combustion capture technology

著者: Koki Yagihara, Kazuki Fukushima, Hajime Ohno, Alexander Guzman-Urbina, Jialing Ni, Yasuhiro Fukushima

【概要】

本研究では、プロセスの改良やCO2吸収溶媒の使用などの技術革新を通じてエネルギー消費やコスト削減と、それらの実装に伴うコスト増加とのトレードオフ関係を評価しました。さらに、熱統合型CO2回収やアミン溶媒の劣化に伴う経済的ポテンシャルも検討しました。結果としては、燃焼プロセスの特性がアミンCO2回収のエネルギー消費にはわずかな影響を与える一方、回収コストには重大な影響を与えることが明らかになりました。これは、燃料コストや設備サイズの大幅な変動が主に起因しています。プロセスの改良やCO2吸収能力の高いアミン溶媒の使用などの技術革新は、CO2キャプチャに関連するエネルギー消費とコストの両方を削減する上で重要な役割を果たします。しかし、高CO2吸収能力を持つ高価なアミン溶媒を使用する場合、特に溶媒劣化の起こりやすい状況では、溶媒損失がCO2回収の経済的実行可能性に大きな影響を与える可能性があるため、慎重な検討が必要であることが示唆されました。