牧野さんらの論文が日本LCA学会誌に掲載されました

題目:Can PVC Dechlorination Bring Circularity Benefits? – An Analysis Using a Multi-Objective, Multi-Regional Technology Choice Model

著者:牧野凌大, 大野肇, Guzman-Urbina Alexander, 倪 嘉苓, 福島康裕

【概要】

ポリ塩化ビニール(PVC)脱塩素技術は、PVC分子中の塩素分(Cl)を塩化ナトリウム(NaCl)として回収し、Clの再利用が可能になると同時に、脱塩素後の炭素含有物質が新たな炭素の供給源になることが期待されています。PVC脱塩素技術の導入によるClサプライチェーン全体の環境負荷の低減効果は、技術導入および資源利用状況に影響されると考えられます。本研究では、多目的多地域技術選択モデルを開発し、日本、韓国、台湾、インド、オーストラリア、メキシコ、中国、タイなど8つの地域に適用することで、日本を取り巻くClサプライチェーン全体の環境負荷の変化を分析しました。その結果、脱塩素プロセスの導入により、Cl回収プロセスがないシナリオと比較して、温室効果ガス(GHG)排出量が最大3.73%、塩田面積が最大44.9%削減される可能性があることがわかりました。また、発電時のGHG排出原単位が低く、主要なPVC廃棄地域に近い地域にて、脱塩素プロセスが優先的に導入されることがわかりました。